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病気・健康の知識

冬病夏治(とうびょうかじ)とは?

1年で最も昼が長く、夜が短い日になる夏至が過ぎて、梅雨の終わりを告げる半夏生(はんげしょう)を迎えます。

 

ちなみに関西では、半夏生の日(7月2日頃)田植えを終えたこの時期に、タコを食べる習慣があります。

 

•稲の根がタコの足のように四方八方にしっかりと根付きますように。

•稲穂がタコの足(吸盤)のように立派に実りますように。

という願いが込められていたそうです。

 

 

東洋医学の考え方では「冬病夏治(とうびょうかじ)」と言って、夏至の頃から冬の病気の予防を始めます。

 

冷え、リウマチなどの痛み、喘息や気管支炎など、冬に悪化する病気は陽気不足が原因で起こることが多く、陽気が充実する夏の方が治療しやすいと考えられているためです。この時期からお灸を据えたり温かいものを食べたりして 陽気を補うことで、冬の辛い症状が出にくくなります。当社の「邵氏温灸器」で温灸を当てることで陽気を補うことが出来ます。

 

江戸時代の代表的な養生法指導書である「養生訓」(貝原益軒(かいばらえきけん)著)には、旧暦の7月8月(現在の8月9月)に温灸をすると体に良いと書かれています。残暑が厳しいので汗腺が閉じず、体表の気が閉じない状態になります。そのため風邪(ふうじゃ)が体に侵入し、不調をきたします。「できるだけ冷たい風にあたらないように」と書かれています。

 

 

つまり、クーラーや扇風機の風にあたらない、夜の風はさけるようにして、7月8月に温灸をして風邪を防ぎ、体に陽を蓄えることで秋に痰や咳で不調が起こらないようにしましょう。

 

また夏の間に陽の気を上げる、「熱」を溜めることが「冬病夏治」になります。

 

耳・大椎・妊娠三穴・命門・血海・三陰交などの温灸療法をぜひお勧めします。

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