Dr.Shawkea Official Blog この手で、出来る限り多くの 新薬開発に貢献したい。医学博士 邵 輝

PROFILE

医学博士  邵 輝(しょうき)

北京中医薬大学医学部を卒業後、大阪大学医学部に留学。現在は全国各地の講師・講演を務める傍ら、新商品開発に向けて研究に情熱を注ぐ。
医学博士として東洋医学と西洋医学に精通し、将来の東西両医学の発展的融合を目指す貴重な第一人者

―自然妊娠と体外受精―

赤ちゃんを授かりました! | 2015-05-24

当然のことですが、自然妊娠と体外受精が決定的に違うのは、体外受精は体外で受精卵が生まれて育つのに対して、自然妊娠ではお母さんのお腹の中で育つということです。

ですから、自然妊娠の場合は、その受精卵とお母さん(母体)とが、ごく早い段階から情報交換をしています。すなわち、お母さんは受精卵を育みながら、妊娠の準備をしているわけです。

 

言葉にするなら、受精卵は受精して着床するまで卵管を通りながら、「今、ここまで分割しているよ」、「もうすぐ子宮に着くけど準備はできている?」などとお母さんに情報を送ります。一方、お母さんは情報を受けながら、子宮内膜の状態を整え、受精卵のベッドをふかふかにして、着床の用意をしておくというわけです。ここにも「たんぽぽ茶ショウキT-1」は一役買っています。

 

ところが、体外受精では、受精卵はお母さんと隔離された状態ですから、情報交換ができません。ですから母体は、何も準備をしていないわけです。そこに突然受精卵が戻されるのですから、どうしても着床率は低くなってしまうのです。

 

また、免疫という観点からも同様なことがいえます。

受精卵というのは本来、母体にとっては異物です。臓器移植でしばしば見られるように、異物は本来、拒絶されるものです。しかし、受精卵は不思議と排除されないで、子宮内で順調に育ちます。そして、胎児はお母さんの細胞が体内に侵入して来ても排除しようとしません。この状態を母子間免疫寛容といいますが、体外受精では、そうした情報交換(お互いに異物と見なさないという情報の交換)も行わないので、免疫寛容がうまくなされないということも考えられるのです。

 

 

 

 

赤ちゃんを授かりました!より一部抜粋

                               邵 輝(ショウキ)

―体外受精・顕微授精の治療の流れ―

赤ちゃんを授かりました! | 2015-05-10

実際の治療は次のような流れで行われます。

 

1.排卵誘発治療

卵巣を刺激して、排卵を誘発します。

2.採卵

超音波で卵胞を見ながら、細長い採卵針で卵胞を穿刺し、卵胞液を吸引します。

3.受精(体外受精・顕微授精)

培養器内で卵子と精子を合わせ、受精させます。

4.胚培養

受精卵(胚)を培養します。

5.胚凍結保存

いったん受精卵を凍結させます。(凍結保存せずにすぐに胚移植を行うケースもあります。)

6.胚移植

受精卵(胚)を子宮に戻します。

移植胚の数は、日本産婦人科学会の会告では3個以下。

7.黄体補充療法

着床を助けるため、黄体ホルモンを補充します。

8.妊娠判定

血液検査または尿検査で、妊娠の有無を判定します。

 

受精卵をいったん凍結して、子宮の状態を整えてから移植をすると、妊娠率が大幅にアップします。凍結方法にはガラス化法(急速凍結法)と緩慢凍結法(かんまんとうけつほう)があますが、ガラス化法は保存液ごとガラス化(氷晶形成せず無結晶のガラス状の個体となる現象)させることにより、細胞を傷つけることなく凍結保存することができるため、多くはこのガラス化法での凍結を行っています。

 

が、しかし、この戦略でうまくいくのは、残念ながら42歳までの方です。43歳・44歳・45歳の方の卵子はとても脆く、例えば若い方の卵子なら非常に丈夫ですから、針を刺す、あるいは凍結させるなど、多少手荒にしても大丈夫なのですが、そうはいきません。ちょっとしたことでも、すぐにダメージを受けてしまうのがこの年齢の方の卵子なのです。

 

従って、高齢の方の場合、いかに卵子や受精卵にストレスを与えないようにするかということが重要で、逆に、そうしたことをきちんとすれば、妊娠・出産のチャンスはあります。

 

 

 

赤ちゃんを授かりました!より一部抜粋

                               邵 輝(ショウキ)