Dr.Shawkea Official Blog この手で、出来る限り多くの 新薬開発に貢献したい。医学博士 邵 輝

PROFILE

医学博士  邵 輝(しょうき)

北京中医薬大学医学部を卒業後、大阪大学医学部に留学。現在は全国各地の講師・講演を務める傍ら、新商品開発に向けて研究に情熱を注ぐ。
医学博士として東洋医学と西洋医学に精通し、将来の東西両医学の発展的融合を目指す貴重な第一人者

―日本の赤ちゃんの50人に1人は体外受精―

赤ちゃんを授かりました! | 2015-04-26

さて、本日は、女性の不妊治療についてお話ししていきたいと思います。

 

不妊治療は、一般不妊治療と高度不妊治療(ART)という分け方をしていますが、その高度不妊治療とは、体外受精(たいがいじゅせい)・顕微授精(けんびじゅせい)を行うことをいいます。そして、当院で行っている治療のほとんどがこの高度不妊治療にあたります。

 

ちなみに、顕微授精とは、顕微鏡下に細い針を使って、精子を卵子の中に注入する方法で、体外受精を行っても受精卵が得られない場合に行います。

 

世界初の体外受精児が誕生したのは、今から30余年前の1978年のことです。当時は「試験管ベビー」と呼ばれ、世界中に注目された大きな出来事でした。この不妊治療の体外受精技術を開発したのは、2010年ノーベル生理学・医学賞を受賞した英国の科学者、ロバート・エドワーズ博士です。博士は、今から50年以上も前に基礎研究を開始し、体外受精を成功させました。

 

以来、世界中で400万人以上の赤ちゃんが体外受精で生まれています。また、体外受精でなければ妊娠できない世界中の何百万という不妊カップルに恩恵を与えることになりました。我が国でも、毎年10万回以上の治療が行われており、その結果毎年2万人以上の体外受精児が生まれています。50人に1人の赤ちゃんは体外受精で生まれているのです。

 

このように体外受精は今やそう珍しいことではなく、当たり前の選択肢の1つとなっています。しかし、誰も彼もがそれで成功するとは限りません。その難しいケースに対してどのような戦略を立てるか、それが不妊治療に常に課されているテーマです。

 

 

 

赤ちゃんを授かりました!より一部抜粋

                               邵 輝(ショウキ)

―不妊:男性側の原因―

赤ちゃんを授かりました! | 2015-04-12

一方、男性不妊の主な原因は、以下のようなものです。

 

・  造精機能障害(ぞうせいきのうしょうがい)

精巣で精子がつくられにくくなることをいい、乏精子症、無精子症、精子無力症などの症状が挙げられます。

乏精子症(ぼうせいししょう)………精液中の精子の濃度が薄いもので、一般的には、精液1ml中精子数2000万以下を言い、自然妊娠の可能性が低くなります。さらに、精子濃度が500万/ml以下になると、自然妊娠の可能性は著明に低くなります。

無精子症(むせいししょう)………精液中に精子が全く見つからないものを言います。自然妊娠は期待できませんが、精巣上部や精巣そのものに精子が見つかることも多いので、諦めることはありません。

精子無力症(せいしむりょくしょう)………精子の運動能力に問題があるもので、精液中に動いている精子の割合が50%を下回るものを言います。自然妊娠の可能性は低くなります。

 

・  精子輸送路通過障害(せいしゆそうつうろしょうがい)

精子の通り道である精管が、先天的な異常、または開腹手術や事故の後遺症などによって、細くなったり塞がってしまい、精子が通りにくくなった状態です。

 

・  機能性障害(きのうせいしょうがい)

射精ができなかったり、勃起ができなくなることです。

 

・  副性器機能障害(ふくせいききのうしょうがい)

精嚢炎(せいのうえん)、前立腺炎(ぜんりつせんえん)、膿精液症(のうせいえきしょう)などにより、自然妊娠が難しくなります。

 

・  奇形精子症(きけいせいししょう)

正常な形をした精子が30%未満の場合を言います。この場合、授精が起こりにくくなり、自然妊娠の可能性はやはり低くなります。

 

その他、逆行性射精(射精された精子が膀胱に逆流する)や染色体異常が不妊原因の場合もあります。

 

 

 

赤ちゃんを授かりました!より一部抜粋

                               邵 輝(ショウキ)