Dr.Shawkea Official Blog この手で、出来る限り多くの 新薬開発に貢献したい。医学博士 邵 輝

PROFILE

医学博士  邵 輝(しょうき)

北京中医薬大学医学部を卒業後、大阪大学医学部に留学。現在は全国各地の講師・講演を務める傍ら、新商品開発に向けて研究に情熱を注ぐ。
医学博士として東洋医学と西洋医学に精通し、将来の東西両医学の発展的融合を目指す貴重な第一人者

―あなたの体チェック―part3~舌編~

4000年健康法 | 2014-07-27

次は「舌」のチェックで体の状態を見てみましょう。中医学では「舌診(ぜっしん)」という独特の診断法があります。舌も自分で気軽にできるチェック部分なので、自分の健康状態を把握するためにぜひ知ってほしいですね。

 

舌診は「舌の色」「舌の形」「舌の表面にある苔」「舌の裏」で判断します。

 

舌の各部分は手や耳同様、内臓と対応しています。まず舌の先は「心臓」と係り、舌の先の左右は「肺」、真ん中は「胃腸」、真ん中の左右は「肝臓」奥は「腎臓」に対応しています。

 

心筋梗塞や狭心症の患者さんは、舌の先「心臓」と対応する部分に赤黒い点々、瘀斑(おはん)ができます。慢性気管支炎の患者さんは「肺」対応部分に瘀斑がみられます。胆石や肝硬変の患者さんには「肝・肝」対応部分に瘀斑がみられます。

 

まず太陽などの明るい場所で舌の色を見てください。蛍光灯では色が変わって見えます。また、舌を出したままにしていると充血してきて紅くなるので、出しっぱなしにしないで、時どき舌を引っ込めながらチェックしてください。

 

健康な舌はピンク色をしており、「淡紅色(たんこうしょく)」と呼ばれます。

 

「淡白舌(たんぱくぜつ)」 舌の色が白い。血液が薄くヘモグロビンが足りない状態で、「血虚や「気虚」の疑いがあります。貧血気味の人の顔が真っ白になるのと同じです。

「紅舌(こうぜつ)」 舌の色がピンク色から赤色。血液量が多い状態で「熱証」です。

「絳舌(こうぜつ)」 誰でも1キロくらいランニングをすると、通常舌は少し紅くなりますが、絳舌は深紅になります。熱があり感染症の疑いがあります。

「紫舌(しぜつ)」「青舌(せいぜつ)」「青紫舌(せいしぜつ)」 舌の色が紫や青。血行が悪く「瘀血(おけつ)」の状態です。深刻な心臓病などで末梢に酸素が届いていないと、血管の豊富な舌は紫や青く見えるので、要注意です。

 

舌に出る割れ目や歯型の跡も、体からのメッセージです。

 

「裂紋舌(れつもんぜつ)」 舌に亀裂が入っている舌。胃潰瘍や胃炎の患者さんは「胃」対応部分がへこんで裂紋(れつもん)という割れ目ができます。精神的に疲れ、不眠症に悩む方の舌には、中央部に縦に大きな割れ目が見られます。縦の線はずっと頭につながっているので、脳の働きにも影響するので、脳の循環をよくする食べ物を食べるといいですね。

「歯痕舌(しこんぜつ)」 体に湿が溜まっている方は、舌の外側にギザギザの歯型が見られます(イラスト参照)。これは足がむくんでいると靴下の跡がしっかりつくのと同じで、疲労が溜まっている証拠です

「痩舌(そうぜつ)」 舌が痩せて、般若のように尖った舌。全身の血液や水分が不足した時に見られます。

「歪斜舌(わいしゃぜつ)」 舌を出した時に偏って出る舌。脳血管障害による片麻痺の疑いがあるので要注意です。また舌が震える時も同様な疑いがあります。甲状腺機能亢進症やヒステリーでも震えます。

 

舌の表面に表れる苔様のものは、体の解毒状態を表しています。体に毒が溜まっていると、苔様のものが厚くなり、舌はボテッとした感じになります。その時、苔の色が薄いピンク色なら問題ないのですが、黄色くなったり白くなったりしている時は、体からの何らかの信号です。

 

「黄苔(おうたい)」 舌苔が黄色になっている時は熱を持っている状態です。ただ、コーヒーや紅茶、カレーを食べた時も黄色くなるので、慌てないでください。食べ過ぎが原因です。

「白苔(はくたい)」 舌の苔が白くなっている時は体が冷えている状態。水分の取り過ぎが原因です。

「黒苔(こくたい)」 舌の色が黒くなっている時は体が大変弱っていると考えられています。カンジタ菌などのカビが原因という説もありますが、免疫力が低下した時になるので気をつけましょう。

 

舌の裏側も健康状態を如実に表しています。舌の裏側に静脈が2本あります。舌下静脈というのですが、その色が紫色というかミミズのような色の場合は、「於血」血管が詰まっている状態です。

舌の裏側に白い筋が多い場合、あるいは白い膜におおわれている場合は「痰湿」で水分代謝が悪く、中性コレステロールが多い状態です。

 

 

 

4000年健康法より一部抜粋  邵輝(ショウキ)

―あなたの体チェック―part2~耳編~

4000年健康法 | 2014-07-20

次は耳を見てみましょう。

 

まず耳の温度や色をチェックしましょう。耳が冷たく色が白い場合は体が冷えている状態。赤い場合は体が熱を持っている状態です。女性は更年期になると耳が熱を持ち熱くなります。

 

次は硬さのチェックです。手で耳を触ってください。硬い場合はストレスを抱えている状態です。そんな時は香りのあるものを食べ、気の流れをよくして精神をリラックスさせるとよいですね。

 

私の患者さんで30代のキャリアウーマンの方がいました。いつも元気一杯で仕事をバリバリこなしていました。でも、耳がすごく硬く、触るととても痛いというので、「仕事は大丈夫ですか」と訊ねたところ、楽しくて楽しくて張り切っていますという返事が返ってきました。しかし、半年ほどして体調を崩してしまいました。「鬱」になってしまったのです。

 

中医学では、「耳は宗脈の集まりなり」(『黄帝内経霊枢』)といわれています。どういうことかというと、「耳の中にはあちこちから気が流れ込んでいる」という意味です。

耳の形は胎児の形に似ています。耳にはたくさんの内臓のツボが集まっているのです。耳の形が胎児の姿に似ていることを発見したのは、フランスの精神科医のポール・ノジェ博士です。

 

ポール・ノジェ博士は、訪れた中国で耳に鍼をする治療を見て驚き、自国に戻ってから研究を続け、1956年、「耳には人体の各器官が投影されている」と発表しました。

 

胎児の形に似ている耳と各器官との係りを病気の治療に応用した手法は、「内臓反射医学」「胎児投影説」と呼ばれ、フランスでは耳で診断する「耳介療法」「オリキュロセラピー」が盛んです。

 

「内臓反射医学」では、例えば、耳たぶに脂肪が溜まっている状態、見た目がふっくらしているので福耳とも呼ばれていますが、こんな時には脳梗塞に注意と判断します。耳たぶは頭部と係わりがあり、その部分に脂肪が溜まることは脳の血管を詰まらせる原因となるからです。よくお金持ちの人は福耳が多いといわれますが、お金があるから美味しいものをたくさん食べ、脂肪が溜まっているのかもしれませんね。

 

「耳介療法」は日本ではほとんど普及していませんが、実に理論的な治療法だと思います。

 

もう少し具体的に話を進めましょう。耳の形が胎児に似ているということは、耳たぶは頭部、耳輪や体幹は臀部、真ん中は腹部にあたります。

 

各器官と係りのある場所をツボ(経穴)といい、この部分を刺激して治療に役立てるのが鍼灸の治療です。真ん中あたりにある胃のツボを刺激すると食欲が抑えられ、肥満予防に効果的です。ダイエットしたいと思ったらここを押すといいですね。内耳部分を刺激することで、ロシアでは麻薬中毒の予防に役立てています。

 

ツボを刺激して痛みを感じる時は、その器官が何かしら問題を抱えていると考えてください。そして不用意にツボを傷つけてしまうと病状を悪化させてしまうことがあるので、気をつけましょう。

 

若い方たちはよくピアスをしますよね。耳たぶに穴を開けることが多いのですが、この部分は頭部と係り、眼のツボがある場所です。そのため不用意に穴を開けると視力の低下を招くといわれています。眼だけでなく頭部を司っている部分なので、不用意に穴を開けることには慎重になってほしいと思います。

 

ピアスと女性についてこんな話もあります。インドでは必ず女性に(大人だけでなく子どもにも)ピアスをさせました。その理由は、この部分が頭部を司るツボであるため、この部分に穴を開けることで女性の知恵(考える力)を封じたといわれています。女性は物を考えなくてよい、考えない存在になって欲しかったという訳です。中国でも同じような風習がありました。女性には不快ですね、現代ではとても考えられませんが。

 

 

 

4000年健康法より一部抜粋  邵輝(ショウキ)

―あなたの体チェック―part1~指・爪編~

4000年健康法 | 2014-07-13

まずご自分の手を見てください。手は体の中で一番目につきやすい部分です。食べる・顔を洗う・物を運ぶ・人を抱きしめる…などなど、もっとも身近で活躍する部分です。この手をじっくり観察して、今の健康状態を知るお話しをしましょう。

 

手は右でも左でもどちらでもいいです。5本の指をしっかり見てください。手の指は心身と深い関係を持っており、指や爪の状態でその時の体と心の状態を把握することができます。

 

親指は「肺・脳」と関係がある指です。人差し指は「大腸・胃」、中指は「心・精神」、薬指「免疫系」、小指は「腎臓」と密接な係わりを持っています。まずはこのことをしっかり頭に入れてください。

 

ではこれから、今の自分の心身の状態を判断していきましょう。判断する場所は指の爪です。爪は経絡の終端であり、体内部の病気をいち早く伝えてくれる場所。最近のアメリカの先端医学でも注目されています。

 

まず、あなたの爪には半月が出ていますか。健康な人は爪にキレイな半月が見られます。一方、全体に半月が出ていない場合は体力が落ちている兆候。疲れが溜まり免疫力が低下していることを表しています。免疫力の低下はガンなどの病気を引き起こすので、パワーのある食べ物を取るとよいでしょう。

 

それぞれの指が関係する心身との係わりを見ながら、具体的に自分の健康状態を考えて見ましょう。

 

親指に半月が出ていない場合 親指は肺や脳と関係がありますから、肺や脳の健康状態を疑って見ましょう。肺は呼吸器系と関係がありますから、息切れやぜん息などを引き起こすこともあります。また、物忘れや記憶力の低下なども考えられます。

 

人差し指に半月が出ていない場合 人差し指は大腸や胃と関係がありますから、大腸や胃の健康状態を疑ってみましょう。大腸や胃に毒素が溜まっていることが考えられ、むくみや便秘・軟便を引き起こします。

 

中指に半月が出ていない場合 中指は心や精神と関係がありますから、ストレスに気をつけましょう。登校拒否や出社拒否などを引き起こすことがあります。

 

薬指に半月が出ていない場合 薬指は免疫系と関係がありますから、交感神経が弱くなっています。自律神経失調症になりやすく、アレルギーも出やすいので気をつけましょう。

 

小指に半月が出ていない場合 小指は腎臓と関係がありますから、むくみが出て膀胱炎になりやすいので気をつけましょう。

 

いかがでしたか?ご自分の爪を見て、体の状態を把握できましたか?半月が出ていないから必ず関係する臓器が病気になるという訳ではありません。体からの「気をつけて!」のメッセージだと考え、気づかない体の不調を思いやる気持ちを持ってください。

 

爪の半月ですが、出ている場合は免疫力が高い健康な状態と考えてよいのですが、ひとつ注意して欲しい点があります。それは半月の大きさです。

 

健康な半月が爪の中で占めるスペースは、1/10位がちょうどよいといわれています。日本人はどちらかというと占めるスペースの大きい人が多いです。大きい場合は毒(水毒)が溜まって体内の水分が汚れている証拠です。

 

次は爪の表面で体の状態を見てみましょう。健康な時は、爪の表面がキレイです。黒い線が入っている時はガンの疑いがあり、ツブツブが見られる場合は胆石の疑いがあります。胃炎の場合は白い線が入ります。

 

小指に半月がなく、黒い線が見られる時は、腎臓系が悪い状態です。こんな時は外食を控えるといいですね。外食はどうしても添加物が多いので、腎臓によくないのです。利尿作用のある冬瓜とか、ごぼう、りんご、ぶどうなどを積極的に食べるとよいですね。

 

縦スジはストレスが原因で出てきます。私はよく講演会でお話しをするのですが、その時に講演で爪の話を聞いたある薬剤師さんが、自分の親指に黒い縦線が入っているので心配になり病院で調べてもらった所、肺ガンという診断を受けたと連絡をいただきました。

 

爪以外で気をつけたい点は、手の平の小指に現れる紫色の線です。小指には関節部分に横線が2本あります。この横線が紫色になった時、女性の場合は乳がん、男性の場合は前立性がんが考えられます。

 

爪もそうですが、これらは東洋医学の診断法です。しかし、シカゴ大学で3600人の乳がん患者の女性を調べた結果、小指に紫の線が出ていた女性が多かったという結果が出ており、東洋医学の診断法が現代医学で実証されたと考えてよいでしょう。

 

指の爪の左右を親指と人差し指で挟んで、ギュッと力を入れてみてください。痛い指があったら、その指に関係する内臓や神経からのメッセージと考えてください。

 

爪の色が暗赤色になっている時は、血が汚れている証拠。そんな時には足の内側に静脈が浮き出ます。

 

どうでしたか?爪の半月や表面、小指の関節部分に現れる紫色の線など、手は実に多く・の体からのメッセージを伝えてくれる場所です。

 

時々手をチェックし、先にお話したような兆候が現れていたら、一刻も早く対処し、病気を回避してください。

 

 

 

4000年健康法より一部抜粋  邵輝(ショウキ)