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病気・健康の知識

元気の集まるツボ・関元(かんげん)

中医学の基本は「気・血・水」です。病気の原因を追究していくと「気」の故障に行き着きます。気とはエネルギーのことです。目にも見えず匂いも重さもありませんが確実に存在します。気が詰まったり不足したりすると、五臓六腑の働きが低下し、様々な症状が表れます。

私たちの体は、気が充電されると調子が良くなります。では気は、どこに貯めることが出来るのでしょうか。それは「丹田(たんでん)」です。眉間の奥の上丹田で神を蔵し、胸の中央の中丹田で気を蔵し、へそから5センチ下の下丹田で精を蔵します。それぞれが深い意味がありますが、今回ご紹介するツボは下丹田です。別名を関元(かんげん)と言います。

kangen

関元は、原気(元気)が集まるところです。へそから5センチ下にある関元(別図参照)に温灸を当ててみてください。気を充電することができて、とても元気が出てきます。関元は、ストレス性の胃腸病、生理痛・生理不順、子宮筋腫などの婦人病、不妊症対策としても使われるツボです。特に妊娠を望まれる方や生理痛・生理不順の方にはおススメです。また下腹部の冷え、肥満のツボとしても使われます。

温灸で使用する温灸剤はモグサなのですが、モグサの原料であるヨモギには気の詰まりを解いて、結果、血の滞りを流す働きがあります。生命力が強いヨモギの陽気を活用して関元への温灸をぜひお試しください。

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